テレワークでの体調管理 -メンタル編-
みんなの健康管理室
産業保健師の木村です。
前回のブログでは、テレワークでの体調管理についてフィジカル面に絞ってお伝えしましたが、
今回は”メンタル編”を。
テレワークだと人とのコンタクトもデジタルですよね。
すんなり受け入れられる方とそうでない方がいると思います。
実際に「実際に会ってじゃないとやりにくい」「オンラインでの仕事に慣れずモチベーションが保てない」という声も聞きます。
まず、ただでさえコロナ禍という制約の多い状況です。
それに加えて、自分の意思とは関係なくこれまでとは違う環境で仕事をすることになったのですから、
気持ちがついてこなかったとしても仕方ない。
「怠け癖がついてしまった」「自分は適応できていないない」そんな風に考えないでくださいね。
現時点では小康状態にあるコロナの感染状況ですが、前回のブログでも書いたように新たな変異株も発生しているので、
うまくテレワークを活用していきたいですよね。
テレワークがきっかけでメンタル不調をきたさないために、ちょっとしたコツをお伝えします。
一番のコツは、テレワークだからと、必要以上に特別なことをしない。
対面でもテレワークでも、コミュニケーションの基本は変わりません。「こうしたい」「こうしてほしい」という事があれば是非、相手に伝えてください。
特に部下を持つ方は、働きぶりが直接見えない事で不安になり、必要以上の指導や進捗管理を求めた結果、
パワハラではないか?と思われてしまう事例もあります。
チェックポイントや定期確認の頻度を部下と一緒に事前に決めておくと良いかもしれませんね。
就業時間や時間外勤務についても同様です。
PCに向かえばいつでも仕事ができてしまう状況なので、「きりの良いところまで」と休憩の時間をずらしたりしていませんか?
また、テレワークだとなんとなく残業や早出などの時間外勤務の申請がし辛く感じてしまい、
サービス残業をしてしまう、なんてことはありませんか?
場所こそ自宅かもしれませんが、テレワーク中はお仕事。
出勤して仕事をしている時と同じ生活リズムを保つことでオンとオフを切り替えやすくなります。
必要に応じて、タイマーなどを活用するのも良いと思います。
それから、自宅にいる時間が長いから、と家事や育児の両立を完璧にしなくては、
完璧にできるはずだ、とプレッシャーをかけすぎてしまっているご家庭もよく聞きます。
自宅にいる時間が長い=家事か育児に当てられる時間が長い、わけではありません。
先述した通り、場所こそ自宅かもしれませんが、テレワーク中はお仕事です。
お仕事である限り、そこは職場と同じで、就業時間も職場と同じ。
オフィスワークの時と同じだけの家事や育児ができていれば十分です。
長引くコロナ禍で窮屈な思いをされている方もたくさんいらっしゃると思います。
これまでと違ったことを求められることも多くありますが、
大きな変化に対して不安に思う事は当然です。不安や戸惑いを感じてしまう事は悪いことではありません。
辛くなったら思いだしてくださいね。
また、辛くならないためにも、必要以上に特別な事をせず、できる部分変化を大きくしないことがメンタル面では重要です。
一緒にコロナ禍を乗り切っていきましょう!
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