お酒との上手な付き合い方
みんなの健康管理室
産業保健師の木村です。
気温もぐっと冷え込むことが多くなり、年の瀬の実感が増してきましたね。
昨今の感染症対策の一環で、例年のような忘年会はしないという企業も多いと聞きますが、
うちわだけの少人数で、オンラインで、
せっかくだから楽しもうという方もいらっしゃいますよね。
一方で、お酒の席を楽しめない、という声も聞きます。
お酒は飲めないけれど付き合いだからと参加していたり、一緒に楽しみたくてお酒を勧めたいけど
アルコール・ハラスメントと言われるんじゃないかと思って楽しめなかったり。
お酒を楽しむためのポイントは、自分のペースで飲むこと、人に強要しないこと。
これにつきます。
皆がみな、お酒を好んだりアルコールを受け付ける体質ではないので、
他の人より飲むのが遅いと無理して飲んだり、お酌を断られても何度も勧めたりしない。
無理な飲酒は急性アルコール中毒の原因になり、とても危険です。
「吐いて水を飲ませば治るでしょ」と言われた事がありますが、そんなことありません。
急性アルコール中毒は生命に関わるとても危険な飲み方です。
絶対にしない、させないを守って楽しんでください。
それから、「二日酔いにならないか気になって」「お酒を飲むと胃が痛くなる」などのご相談を受けることもあります。
食事と一緒に、お水をはさみながら、を意識すると良いでしょう。
空腹だとアルコールの吸収速度が速くなってしまうので、酔いが回るのが早くなります。
また、ウイスキーなどのアルコール度数が高いお酒を飲む時は、お水が胃への負担を和らげてくれます。
アルコールは利尿作用があり、知らない間に脱水になりやすい、という点からもお酒をおかわりする前にはお水を飲んでからが良いでしょう。
また、飲酒運転は絶対にしないように。
「酔っていない」「寝て休んだから大丈夫」「お水をたくさん飲んだから大丈夫」と、運転しようとされる方をいまだに見かけます。
アルコールの分解にどれくらい時間がかかるか、ご存知ですか?
体格や体質によって個人差はありますが、中びん1本のビールを飲んだ場合でも
最低5時間程度はアルコールが体に残っているので運転はできません。
ビールより強いアルコール度数のお酒を飲んだり、弱いお酒でもたくさん飲めばそれ以上に分解に時間がかかります。
控えようと思っていても、アルコールが入るとなかなかそうはいかない場合も多いですよね。
忘年会などの翌日は、はじめから予定を入れないことをお勧めします。
上手に付き合えばお酒は人間関係の円滑剤になってくれるものです。
是非、楽しいお付き合いをしてくださいね。
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