産業保健職に求められること。
みんなの健康管理室
産業保健師の木村です。
つい最近お正月を迎えたかと思ったら、あっという間に下旬ですね。
少し落ち着いているように見えた新型コロナの感染状況も爆発的に増加、
まん延防止措置の適用範囲も30都道府県に拡大の見込です。
今しばらくはコロナ禍での生活を強いられ、気分的にも滅入ってしまいますが、
早い段階での収束を祈りつつ、
引き続き基本的な感染対策を徹底していきたいと思います。
さて、多くの企業で年度末が近くなってきました。
産業保健職もこのタイミングで求人募集が増え、4月からの新年度に向けて活動を始めたりする方が多いと思います。
私自身も、この時期はかつての同僚や後輩から転職相談を受ける機会が増えます。
そこで、私個人の見解になりますが、産業保健職に求められる事について少しお話できればと思います。
一番重要なのは、一組織人=その企業の従業員としての資質があることだと思っています。
産業看護職(特に産業保健師)は、専門職ではありますが、その前に所属企業の組織を構成する一員です。
組織にはその意向や目指す方向性があるので、例え自分では素晴らしい!理想的!と思えるものを持っていたとしても、組織としての意思が優先です。
その組織の中で自分のやりたい事をやるための進め方を実行できるのが、その企業の従業員としての資質がある、という事ではないかな、と思います。
私が知る限り、看護職の方はとても勤勉な方が多いように思います。
勤勉故に理想が高かったり、前提が一組織人ではなく専門職であるという方が多いように思いますが、
それ故に軋轢が生まれてしまった事例も見てきました。
特に医療機関での経験が長い方は前提が専門職であること求められてきているので、
その傾向が強いように思いますが、
産業看護職は一組織人という前提に専門職という価値が付加されている職種です。
まずはその組織の一員としてどうすべきか?を考えられると良いですね。
私自身はたくさんの先輩方から教えてもらえるような、産業保健職としてはとても恵まれた環境でのキャリアスタートだったおかげで今がありますが、
一人職場でロールモデルがいない!産業保健に興味あるけどどうやって情報収集しよう?という方の方が圧倒的だと思います。
恩返しもかねて、産業保健職の人材育成も考えていこうと思います。
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